北海道障害者フライングディスク連盟

はじめに
 北海道における障害者フライングディスク競技体験のスタートは(平成3年)1991年とされています。この年に、道内で初の障害者フライングディスク教室が札幌、旭川、釧路、今金、長万部で開催されたと記録されています。講師は東京都知的障害者スポーツ協会の理事の方々などで、札幌市では「札幌市手をつなぐ親の会」(現 手をつなぐ育成会)に準備をお願いし、札幌市での会場は札幌養護学校もなみ学園分校を使用し、実技では80名あまりの参加者の方々が楽しく体験されたそうです。正式に連盟組織になったのは平成6年(1994年)3月26日です。全道大会開催は、第1回が平成7年10月1日で、会場は、札幌市の農試公園です。第3回大会まで屋外で行われており、第4回から平成29年開催の第23回大会まで札幌市スポーツ交流施設コミュニティドーム(愛称:つどーむ)の屋内会場で開催されています。

1. このスポーツに向き合う本連盟の姿勢
 本連盟のこのスポーツに対し向き合う姿勢を明確に書き表しているのは全道大会の開催趣旨です。

--第23回北海道障害者フライングディスク大会プログラムの開催要旨から抜粋--
(前略) ~本大会において障害のある人もない人も、フライングディスクを通じて社会参加への一歩となるようにとの願いから開催されるものです。~ (後略)

 全国的な大会(全国障害者スポーツ大会、全日本障害者高齢者フライングディスク大会等)ではこの競技に参加できるのは障害者、または障害者か高齢者といった制限が設けられています。国内では、障害のある人と障害のない人が共にハッピーに過ごすために、様々な考え方が提唱されてまいりました。Integration(インテグレーション)=統合、inclusion(インクルージョン)=包括、diversity(ダイバーシティ) =多様性、などです。本連盟では、障害の有無にかかわらず様々な方々が、このスポーツを通じ、またこの大会を通じてハッピーに過ごしていただけることを願って大会運営をし、日頃の啓発活動をすることが大切だと考えております。

2.参加種目を可能な限り豊かに設定
 障害者フライングディスク競技大会での規定は、全国的な大会と北海道連盟とでは異なります。ディスタンス(できるだけ遠くに飛ばす競技)は同じですが、アキュラシー競技(ゴールの輪を正確に通過させる競技)では全国的な大会では、7mと5mの2種類の距離が正式種目として設定されています。
 「5mまで投げられなくとも『参加したい』と希望する人は多いのではないか」という思いから、北海道連盟独自のアキュラシーの距離設定を工夫してまいりました。オープン種目として、ゴールまでの距離が3m、1.5m、0.5m、アンリミテッド(道具の使用制限がない)の4種目です。平成29年(2017年)度の全道大会では、全参加選手385名の中167名(約43%)がオープン種目の参加選手でした。

 本連盟では、「この大会は、少しでも多くの人にこの競技を楽しんでもらう場としたい」と考えて工夫をしてまいりました。そういった趣旨が少しずつ浸透してきているように思えます。300km遠方の町に住んでいて、毎年仕事を終えた深夜に車を走らせ、開会式に間に合うように駆けつけてくださるスタッフさん、ディスタンスでは約0.5mの記録を出すことを楽しんでくださる選手、競技そのものよりも新しい友達ができることが一番の楽しみだと語ってくれる選手など、多くの方々が参加してくださっていることに感謝申し上げます。
 このスポーツを通じて、様々な楽しみを見つけてくれる人たちが、これからも、選手やスタッフとしてどしどし加わってくれることを心から願っています。


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新着情報

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